小説の人称はどう選ぶ?一人称と三人称、どちらがいい?それぞれに長所と短所があります。三人称(神視点)はいちばん扱いやすく、登場人物の内面を自由に切り替えられてバグも起きにくいため、商業出版社にも好まれがちです。一人称は没入感が最も強い一方、視点を混ぜると読者が混乱しやすくなります。二人称は珍しく、主に随筆や手紙で使われます。鬱兔は初期に一人称を愛用していましたが、出版社の要望で書き直して以来、長編はほぼ三人称で書いています。
※鬱兔による中国語の原文を翻訳したものです。
この問題は私もかなり悩んだことがあります。このテーマを語るなら、やはりそれぞれのメリットとデメリットから見ていくのがいいと思います。
小説の人称は三種類
いわゆる視点は、主に一人称、二人称、三人称の三つに分けられます。
三人称:いちばん扱いやすく、出版社にも好まれる
まずは三人称から。一般的に、いちばん扱いやすいのはこれでしょう。実際、商業出版社も三人称の原稿を受け入れやすい傾向があります。バグが起きる確率が比較的低く、描写の角度もより自由だからです。
一人称を三人称に書き直した経験
とはいえ、私は書き始めた頃、一人称で物語を語るのが特に好きでした。当時は純粋に物語を書きたくて、別の誰かになって違う人生を味わう感覚を体験したかったので、没入感の強い書き方を好んでいたのです。
その後、何度か出版社と契約するうちに、ある出版の準備中、一人称をすべて三人称に書き直してほしいと言われました。当時の私の作品は主に一人称でしたが、風景を描くときや章が変わるときに、ストーリーを補うため他の人物の視点に切り替えることがあり、そこは三人称になっていたのです。
これは読者が視点に混乱しないようにするためで、全編三人称にすればそういう問題は起きにくくなります。
初期の私は、文章技術が未熟なまま一人称を使っていたので、三人称と混在させる必要が出てしまいました。一人称から三人称への書き直しは本当に大工事で、何シリーズも書き直し、ものすごく時間がかかりました(吐血)。
でも後になって他社の作品を見ると、以前の私のように一人称に他の視点を混ぜた手法も少なくありませんでした。結局は、出版社が受け入れるかどうかなのでしょう。
ただ、その一件以来、手元の作品はすべて三人称に書き直し、今では短編以外で一人称を使うことはずいぶんなくなりました。
一人称と三人称のメリット・デメリット
一人称は、やはり没入感が強いです。自分の視点や感覚で世界を理解し、感じ取るので、登場人物の喜怒哀楽がダイレクトに伝わってきます。
三人称はいわゆる「神視点」で、登場人物たちの内面を自由に行き来でき、事実を客観的に描写しても違和感がありません。三つの中では三人称がいちばん扱いやすく、新人さんにはまずこの視点で練習することをおすすめします。
珍しい二人称
二人称はあまり使われません。私も随筆や手紙くらいでしか使ったことがないと思います。うまく使えばとても特別な効果を生みますが、確かに珍しいです。
ネットには二人称に関する記事もたくさんあるので、ここでは詳しく述べません。専門に研究している人のほうがきっと上手に説明してくれます。興味がある人は二人称についての記事を検索してみてください。新しい扉が開くかもしれません。
さて、あなたはどの人称が得意ですか?
よくある質問
三人称がいちばん扱いやすく、バグも起きにくいのが一般的です。商業出版社も三人称の原稿を受け入れやすい傾向があります。
没入感が強く、登場人物の喜怒哀楽を読者にダイレクトに伝えられます。ただし技術が未熟なまま他の視点を混ぜると、読者が視点に混乱しやすくなります。
二人称は珍しく、鬱兔も主に随筆や手紙でしか使いません。うまく使えばとても特別な効果を生みます。
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著者について
鬱兔は台湾のライトノベル作家・小説家VTuber。業界歴10年以上、紙の商業出版は40冊に上ります。『遺失的情書』で台湾文化部の若手創作助成(2022年度)を受賞。『嘿!聽說妳在鬼島當作家』シリーズでは、台湾で小説家として生きる日々を綴っています。

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