今よくある詐欺の手口は?どう防げばいい?友人の法律事務所で見習いをした鬱兔は、扱う案件の半分以上が詐欺に関係していることに気づきました。よくある手口には、公的機関を装うものや、「債務整理」などの広告をあちこちに出すものがあります。口座に身に覚えのない入金があったら、すぐ銀行に連絡し、絶対に自分で引き出したり送金したりしないこと。詐欺の被害者は裁判費用を払い、何か月も不安に苦しむことが多く、ネットの求人に誘われて受け子になった人も、賠償、刑罰、前科を背負うことになります。詐欺グループの片棒を担ぐことだけは絶対にやめましょう。
※鬱兔による中国語の原文を翻訳したものです。
法律事務所での見習い
少し前に、友人の法律事務所で「見習い」をしました。弁護士が法廷に立つところや、相談者とやりとりする日常を見せてもらえたのです。自分とはまったく違う世界なので、とても新鮮でした。
しばらくすると、扱っている案件の半分以上が「詐欺」がらみだと気づきました――だます側も、だまされる側も。弁護士が、今は詐欺の案件が多すぎて裁判所でさえうんざりしている、とぼやいていました。裁判官は詐欺の案件だとわかると、審理するより和解を勧める傾向があって、主な目的は被害者がお金を取り戻せるようにすることなのだそうです。
捕まるのはほとんどが末端の受け子
捕まる詐欺犯は、基本的に詐欺グループの上層部ではなく、末端の受け子や下っ端です。彼らを捕まえてもあまり意味はありません。大物はとっくに海外にいて、捕まえようがないのですから。詐欺犯がお金を返して被害者と和解すれば、刑罰も当然軽くなり、6か月以下なら執行猶予がつくこともあります。だからこそ、台湾で詐欺で捕まったケースは、ほとんどが軽い判決になるのです。
実は台湾では、詐欺で捕まれば、だまし取ったお金を返すだけでなく、被害者に賠償し、さらに服役もしなければならず、罰は決して軽くありません。ただ、ほとんどが和解で片づけられるので、「台湾は詐欺天国」という錯覚を与えてしまうのです。
私が見た相談者は、だまされた側でした。彼らは基本的にある程度お金を持っていて、性格は比較的純朴な人たちでした。そういう人は詐欺犯の標的になりやすく、たいてい親戚や友人が太鼓判を押すと、そのまま乗ってしまうのです。実は私の父も何度か詐欺に遭っています。彼らから見れば、私たちはいわゆる「カモ」なのでしょうね(orz)
よくある手口と新しい手口
話を戻すと、今は本当に詐欺が横行していて、公的機関を名乗る詐欺も珍しくありません。さらに、あちこちに「債務整理」の広告を出したり、弁護士チームを名乗って、だまし取られたお金を数日で取り戻せると言ったりと、人々の弱みにつけこんでだまそうとするのです。
最近の新しい手口として、口座に身に覚えのない入金があったら、すぐに口座のある金融機関に連絡してください。そして「絶対に引き出さない」ことを必ず覚えておいてください。そうしないと、マネーロンダリングの幇助などの罪で訴えられるかもしれません。
犯罪の手口は次々と現れます。今日これが新しい詐欺の手口だと伝えても、そのうちこの「新しい手口」も「古い手口」になるでしょう。しかも今はAIがどんどん進化して、応用できる場面も広がっています。必ず慎重に確認して、少しでも疑わしければ相談窓口に連絡し、被害者にならないようにしましょう(台湾なら165反詐欺ホットライン、日本なら警察相談専用電話「#9110」)。
私が見た被害者は、本当に悲惨でした。お金をだまし取られたうえ、裁判にお金を使い、毎日ひどく不安な日々を送る。裁判が数か月から半年続くこともあり、お金はほとんど戻ってこない。本当に大変そうでした。
詐欺グループの片棒を担がないで
それに今は仕事がきつくて見つけにくいので、ネットの求人に誘われて、意識的にせよ無意識にせよ、詐欺グループに加わって受け子やスタッフになってしまう人もいるかもしれません。
そのお金は簡単に稼げるかもしれません。でも、何かあったときは、被害者への賠償も、服役の刑罰も背負い、前科までつくことを知っておいてください。しかもそのお金は、あなたの手元を通り過ぎるだけかもしれません。本当にお金を手にしている悪人たちは、カナダやオーストラリアのような遠く離れた場所で悠々と過ごしていて、捕まえようがない。結局、あなたのような下っ端が見せしめにされるのです。
だから詐欺グループの片棒を担ぐことだけは、絶対にやめてください。まったく割に合いません。
「虎穴に入らずんば虎子を得ず」とは言いますが、もっとお金持ちになるために危険を冒すべきだという意味ではありません。少なくとも株式投資や、たまに宝くじを買うくらい(笑)の合法的な方法をとりましょう。詐欺グループにだまされるのは、たいてい不注意だったり焦っていたりして、きちんと確認しなかった人で、そうしてカモにされてしまうのです。
でも今は詐欺グループがそこら中にいると聞きます。もし身近な家族や友人が似たような「仕事」をしていたら、なんとかして引き戻してあげてください(泣)
よくある質問
すぐに口座のある銀行に連絡し、絶対に自分で引き出したり送金したりしないでください。詐欺に巻き込まれるのを防げます。
捕まれば、お金を返して被害者に賠償するだけでなく、服役して前科がつくこともあり、まったく割に合いません。
鬱兔の観察では、ある程度お金があって性格が純朴な人が狙われやすいようです。不安なときは、日本なら「#9110」や消費者ホットライン「188」に相談しましょう。
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著者について
鬱兔は台湾のライトノベル作家・小説家VTuber。業界歴10年以上、紙の商業出版は40冊に上ります。『遺失的情書』で台湾文化部の若手創作助成(2022年度)を受賞。『嘿!聽說妳在鬼島當作家』シリーズでは、台湾で小説家として生きる日々を綴っています。

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