ライトノベルの出版契約で注意すべきことは?鬱兔はまず、印税方式か買い切りかを確認するよう勧めています。印税は一般に5~7%程度で、保証印税はたいてい「初版部数×定価×印税率」で計算されます。さらに許諾範囲(繁体字中国語のみ、中国語全般、全世界)、自動更新、納期、期限内に出版されない場合の自動解約条項にも注意しましょう。
※鬱兔による中国語の原文を翻訳したものです。
ここでは、私が契約するときに気をつけているポイントを紹介します。ライトノベルの場合の話で、文芸の世界とは少し違います。
出版契約の基本:印税か、買い切りか?
まず注意すべきは権利の扱いです。印税なのか、買い切り?
印税の場合、作品の権利を譲渡する年数に加えて、基本の印税率がいくらかを確認します(通常は保証印税があり、計算はたいてい「初版部数×定価×印税率」です)。印税率は一般に5~7%で、作品の質や作家の知名度などで変わります。大御所は10%という話も聞きますが、出版不況で原稿料は実はじわじわ下がっています……
買い切りの場合、永久の買い切りか、期限付きか?
永久の買い切りは恋愛小説以外では比較的珍しいです。ただ、中国のウェブライトノベルの契約制度は基本的に買い切りで、ほかに報奨や読者からの投げ銭などがあり、人気が出ればかなりの収入になりますよ!
許諾範囲:繁体字中国語、中国語全般、それとも全世界
また、許諾範囲は繁体字中国語のみか、中国語全般か、それとも全世界の全言語か?
これは比較的わかりやすいでしょう。簡単に言えば、作品の海外版権が売れたときにあなたの取り分があるかどうかに関わります。全世界の許諾なら、その利益はあなたとは無関係。そして今は多くの出版社が最初から全世界を求めてきます。
とはいえ正直、海外に売れる機会なんてめったにありません XD
自動更新と納期
そうそう、契約終了時に解約を申し出なければそのまま自動更新される、と書かれた出版契約もあります。電子書籍でよく見かけるので、更新するつもりがなければ終了日をしっかり把握し、早めに担当者に伝えましょう!
次に、納期が明記されているかを確認し、間に合うかどうかを見極めましょう。不安があれば、担当編集に相談して修正してもらえます。
未出版の場合の解約条項と罰則
それから、期限内に出版されなかった場合の自動解約や賠償に関する条項にも注意してください(私はこれで痛い目を見ました。4年も塩漬けにされて一銭ももらえず QQ)
以上が、今思いつく中で私がいちばん気にしている条項です。今後また追加するかもしれません。
罰則や、トラブル時の管轄裁判所も少し見ておくといいでしょう。ただ、作品に後ろ暗いところがなければ(盗作や二重契約などがなければ)、基本的には脅し文句にすぎないので、あまり心配はいりません。
でも一度、罰則がものすごく重い契約を見たことがあります。その罰金額は、私が30冊出した印税の3分の2にも届かないほど……いったい過去に何があったんでしょう(ぶるぶる
よくある質問
一般に5~7%程度で、作品の質や作家の知名度で調整され、有名作家なら10%に達することもあります。保証印税はたいてい「初版部数×定価×印税率」で計算されます。
繁体字中国語のみか、中国語全般か、全世界の全言語かを確認しましょう。全世界の許諾なら、海外版権が売れたときの利益は作者と無関係になる可能性があります。
解約を申し出なければ自動更新される契約もあります(電子書籍に多い)。更新したくなければ、終了日を把握して早めに伝えましょう。
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著者について
鬱兔は台湾のライトノベル作家・小説家VTuber。業界歴10年以上、紙の商業出版は40冊に上ります。『遺失的情書』で台湾文化部の若手創作助成(2022年度)を受賞。『嘿!聽說妳在鬼島當作家』シリーズでは、台湾で小説家として生きる日々を綴っています。
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